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夏の名残と秋の気配

朝晩どころか日中も薄寒いような気温が続き、めっきり秋の気配が漂うここ山形です。

週末にはすっかりメジャーになった「日本一の芋煮会」が開催されるということで、いよいよ秋本番を迎えようとしています。

そんな中今朝久しぶりに釣りに出掛けたおいらである。

先日行った川と同じ川でもちょっと上流域で竿を出す。

初っ端からちっこい魚たちがフライにちょっかい出してくるけど、さっぱり食いつかない。

小さな流れ込みのところで

ピシャ

ククッ

これまた小さなヤマメが掛かるが、食いが浅いのかバラシ(悔)

その後は、太陽が顔を出しジワジワ汗ばむような日差しが水面に差し込み、ミンミンゼミも鳴き始め、まるで夏の渓流の様相。

ドライフライにも反応がなくなり始めたので、ちょっと大きな落ち込みでビーズヘッドニンフを沈めてみる。

グッ! ググッ!

竿に伝わる感触。流れの中に光る白い腹・・・・作戦成功と思いきや、またまた痛恨のバラシ(涙)

時間も迫り、そろそろ納竿かなあと思っていると、ここぞというポイントが現われた。日差しが差し込む流れの中で、そこだけが脇にある大きな岩の影になり、ちょうど良い日陰になっている。結構深さもあるらしく、太い力強い流れが如何にもって感じ(笑)

そこでそこを最後にしようと、慎重にフライの水分を取り、フロータントを塗る。ちょっと遠くからタバコを一服しつつ流れの様子を探る。

この緊張感がたまらない(爆)

バックスペースを確認し、岩スレスレにピンポイントキャスト!!

思い描いていたポイントと寸分違わぬ場所にふわりと16番のクリームパラシュートが着水・・・・・すぐに流れに乗り素直に流れ始める。

ピシャ!

ドンぴしゃりである。グググッと竿がしなったあと、ピタと魚の動きが止まる。

えっ?根掛り?と思っていると、グングンと首を振りながら魚が姿を現した。

慎重にランディングし、ネットに入ったヤマメは型はそこそこだけど、ちょっと錆が出た精悍な顔立ち。しばしその何ともいえない美しい姿に見とれてしまう。たぶん他人が見たらかなり怪しい人に見えたかも(笑)

ふと空を見上げると、夏の名残の青い空。そしてセミの声。竿の先には赤とんぼ・・・