「息子が産まれたら、二人だけでキャンプしたいよなあ」
「でも娘でも環境が整えば・・・行くかな」
「絶対娘は父親と二人でキャンプなんて行きません」
「息子だって野遊び嫌いだったら行かないかもよ」
結婚し子どもが産まれる前、Chiチャンとキャンプに行くといつもその話になった。ボクは単に日常と離れた環境で、焚き火を見つめながら息子と男同士の話がしたいと思った。空には満天の星が二人を見守っている・・・・ような感じに。
息子が一歳になった。ほとんど母親べったり。ボクと二人で寝付いたことなど数えるほどしかない。まだ早すぎるだろ。
二歳になった。家族でキャンプにも行ってみた。結構楽しんでいる姿に・・・行けるかなあ。でも息子の返事は「いやだ~」。
三歳になった。妻が次男を妊娠し、息子は必然的にパパっこになる。そろそろ二人で大丈夫じゃない・・・。「よるはおかあさんとねたい」嫌な思いをさせるとトラウマになって二度とキャンプについて来なくなっていまうと困るし、もうちょっと待ってみよう。
四歳になった。弟が生まれちょっと赤ちゃん帰り。けど前は嫌がっていた「ロフトキャンプ」は大好き。来春かな~。
春。「今度おとうさんと二人だけでキャンプすっべ」
「きゃんぷっておにかい(ロフトのこと)で」
「ちがうず。ホントのテント張って外で寝るの」
「うんいきたい!あしたいく~」
というわけで、息子が五歳になったこの春、初めての二人だけのキャンプに出掛けることになった。はじめから完璧なキャンプなんて望まないけど、せめて天気ぐらいは快晴であってほしい。
今しか出来ないことだから・・・・・。