山形市内から東の方に目をやると、宮城県との県境に見える尖がった山がある。「山」って漢字のモデルのような山。それが雁戸山である。
昨日、ちょっぴり雲の多い天気だったけど、今年初の山登りへ。随分始動が遅くなり、季節はもう初夏。
朝Shuを学校に送り出し、出発の準備を整えたのが7時50分。車を飛ばし笹谷峠に着いたのは8時20分過ぎ。
トイレを済まし、入念なストレッチで体をほぐす。
駐車場には車が3台。1台の車では二人の山ガールが入山準備(ちょっとご年配でしたが 笑)。天気はちょっと雲が多いものの風も無く、申し分なし。いざ今シーズン初山、雁戸山へGO!
道路を横切り送電線の下を歩く。竹の子採りの車が非常に多い。
実はおいら自身も雁戸山初めてでありまして(笑)、ここら辺りは散策路が多く道に迷いそう。一番わかりやすい直進の道を歩き、アンテナの手前で北蔵王縦走路へ。
心地よい傾斜の道が続いて、鈍っていた体の筋肉を呼び覚ましてくれる。体の芯から絞り出るような汗が心地よい。
ブナの林に入るとエゾハルゼミの大合唱。近くで囀るウグイスの声に酔いしれていると、遠くではカッコウの鳴き声。今年初だ。
関沢からの登山道との分岐で一呼吸。肌寒かったため羽織っていたウィンドブレーカーを脱ぐ。
道の傾斜が徐々にきつくなり、息も乱れ始める。前山の東斜面をトラバースしていると、目指すピークが見えてきた!
間もなく蟻の戸渡りという箇所で、雪渓とご対面。
新山コーストの分岐で再び休憩し、息を整える。ここで10時。
心配していたほど風も無く、足元に充分注意しながら、蟻の戸渡り初挑戦!
要所にロープも貼ってあるのでなんとか滑落せずに10時38分、雁戸山1484.6M登頂!
ちょっと残念だけど遠くの月山、朝日は雲に隠れて今日は見えない。
それでも山形神室まで続く稜線はくっきり。
東側の斜面にはまだ結構雪が残ってました。今年は雪が多かったからでしょうか。
山形側にはお馴染みの蔵王ダムも。
実はおいらにとって雁戸山はちょっと憧れの山でありました。やっぱり山登っていて思うのは、自分が登ったことがある山を町から眺めると、ますますその山が好きになるんですよね。山形市内から東側に見える蔵王連峰は、北から山形神室、雁戸山、蔵王の前衛山である竜山。でもそんな中で雁戸山は、笹谷峠から緩やかに伸びる裾野が広大で、とにかくかっこいいのである。でも実際に登ってみて感じたのは、最初の緩やかな登りのお蔭で、いい感じに慣らし運転ができ、体力的にはちょうど良い。
でもやっぱり稜線に出てからの蟻の戸渡りは、雨が降っていたり、風が強かったりしたら、めちゃくちゃ怖いだろうなあ。
帰り道、道端でヒッソリ咲くシラネアオイに心癒される。また来たい山、雁戸山。
コースタイム
笹谷峠出発8:35・・・・関沢分岐9:02・・・・新山コース分岐10:00・・・・北雁戸山山頂10:30
山頂出発11:20・・・・カケスガ峰12:00(昼食)・・・・・笹谷峠到着13:30
実は復路はカケスガ峰から宮城県側コースを下る予定でしたが、コースが分からず、結局山形コースを下ってしまいました(笑)