寒い! 山形はついに朝の最低気温10℃を切りました。 ついこの間まで暑い暑いといっていたのがうそのようです。
こんな時期になると疼いてくるのが、雪こいし症候群。つまり「早く雪降らないかなあ」と毎日天気予報とお空を見上げながら、ひとりうきうきわくわくしてしまう難病です。といってもまだ10月半ばですし、本格的な冬はまだ先のことなのですが、新聞やニュースで「~山で初雪」なんていう情報を聞きながら、まもなくやってくるスキーシーズンをひとり想像して悦に浸ってしまう潜伏期間ともいうべき状態が初期段階です。
山形という雪国生まれ雪国育ちなので、小さい頃から父に連れられ蔵王に通ってました。たぶん長靴スキーは3歳から、年長の頃はもうアルペンスキーを履いて滑っていたようです。その後も家族での冬のレジャーといえばスキー以外考えられないくらい蔵王には行きましたね~。中学・高校と部活が忙しくなりそれまでほどは行けなくなりましたが、1シーズンに2,3回は行ってたと思います。
そう考えるとおいらはスキーを始めてから今まで1度も滑らなかったシーズンは無いということです。改めてまわりの環境と家族に感謝しなきゃと思ってしまいます。
東京の大学に行ってからも初めての夏休みのバイト代でスキーを買ったし、その冬は蔵王のホテルでバイト。1日一度は滑るという贅沢な時間を過ごしましたが、ここで運命的な出会いが・・・ それはその当時スキー場の片隅で異端児扱いされていたスノーボードとの出会いです。(余談ですがおいら「スノボー」って言い方大嫌いなんです。いかにも軽い感じがして)
リフトの営業が終ってからボードを担いでゲレンデを登り、雪明りの中滑って転んでの繰り返し。ようやく日中のゲレンデで滑っても安全になるまでどのくらいかかったのだろうか? まったくの自己流だったからねえ。
でも今度はその冬のバイト代でボードを買ってしまったのでした。つぎの年は新潟上越方面のスキー場のペンションでバイト。最初は厨房の皿洗いとして雇われたのですが、またまたここで運命的なことが・・・ オーナーが「今あるスキースクールの他にボードのスクールを立ち上げるから、おまえアシスタントとして入れ」ということになり、給料は大幅に減りましたが毎日素足でいるよりブーツを履いている時間の方が長いという生活を1シーズン送りました。もちろんリフトはフリーパス、お客がいないときは自由に練習ということで一日中滑りまくり。インストラクターで来たカナダ人フリンにはずいぶん教えられました。(英語は話せなかったはずなんですが)ボードはもちろん生き方も。その後バックカントリーに憧れたのですが、小心者のおいらはゲレンデの片隅のパウダーでうはうは言ってました。
妻ともよく仕事が終ってからナイターに行ってましたね。今考えると寒くてよく行ったもんだと思うのですが、当時はうちらも熱々だったもので(笑)
そしておととし長男のゲレンデデビューにあたりおよそ12年ぶりにスキーに戻ってまいりました。(ボード止めたわけじゃないけど)去年は次男の出産もあり、長男の子守と称して何回スキーに連れて行ったことか。あんまりがんばりすぎて長男が膝関節症になってしまったのですが。
今年はどんなシーズンになるだろう。そんなことを考えながら雪を待っています。