秋ですね~。
秋はもっともキャンプに最適な季節です。 人は少ないし、蚊はいないし、まったりと自然に浸れるあの感じがなんとも言えません。
おいらが学生の頃、安い寝袋と、REIのメールオーダーで手に入れた、シェラデザインのフラッシュライトというテントをケルティのバックパックに詰め込んで初めてのソロキャンプに出掛けたのも秋でした。
当時三鷹に住んでいたおいらは、特急かいじに乗り甲府を目指した。車窓からは赤く色づき始めた甲州の山々が出迎えてくれた。
甲府で身延線に乗り換え、市川大門という駅に向かった。そこから四尾連湖のほとりのキャンプ場まで、一端のバックパッカー気取りで、落ち葉を踏みしめ歩いた。
空は晴れ渡り、空気は澄み、このままどこまでも歩いて行けそうに感じた。
すべてが新鮮で、すべてが自由だった。
夕方、キャンプ場に着き、プリムスのシングルバーナーで質素な夕食をとる。
秋の日はたちまちこぼれ落ちそうな星空に変わる。
ひとり小さな焚き火を見つめ、自分のこと 将来のこと そして自然のことを考える。
ひとりで星空を眺め、寂しいけれど充実した気分だった。
ただ一つ、安物の寝袋は、夏用だったらしく、ありったけの服を着込んでも、なかなか寝付くことが出来なかった。
寝袋以外の道具たちは、まだ現役。いまも押し入れの中で出番を待っている。
あの時のドキドキと楽しさが忘れられない。
あんなソロキャンプもう一度したいなぁ。