最近、日々自分の息子たちをいかにアウトドア小僧に育てるか考えている。
ヤッパリ親子で、釣りをしたり、キャンプをしたりするのは男親なら誰でも憧れるのではないだろうか。
かく言うおいらも小さい頃、おやじと初めて渓流釣りに行った時のことは鮮明に覚えている。
釣りといえば、近所の沼に竹竿と練り餌を持って友だちと行く程度であったおいらは、おやじにイワナだのヤマメだのという魚の名前を聞いてもその違いさえ分からずに、ただおやじにくっついて近所の釣具屋に行った。そこのオヤジさんに道具を揃えてもらったのだが、初めて手にしたグラスの渓流竿(今考えると万能竿)が嬉しく興奮したのを覚えている。
しかし実際おやじと早起きして、釣りに行ってみると魚は釣れないし、浮きのない脈釣りは難しいし、いつの間にか行かなくなったのだった。
記憶をたどるとおやじもおいらといっしょに釣りに行って、魚を釣った覚えがない。その後一人で行った時、釣ったと聞いた覚えがあるが…
今自分が親になり、当時のおやじのことを考えると、きっとまず息子に釣らせたかったのだろうなと思うのである。
どうしても子どもが小さいうちは、父親は自分の釣りどころではないのである。
いつの日か、息子が上達し、二人で釣果を競うようになるのを夢見て…
久しぶりにおやじと釣りにでも行ってみるか。昔にかえって餌釣りで!