今日庭の梅の花が紅色の花びらを一生懸命開こうとしていた。
7年前の今日、キミも一生懸命に命の花を咲かせようとしてた。
でも春の風は冷たく厳しく、キミの花を散らせてしまった。
どこからかウグイスの初音が聞こえていたあの春の日。あれからボクたちはこの日が来ると、永遠に届くことのないハッピーバースデーを歌い続けている。
キミが7歳になってたら、まだボクとお風呂に入ってくれたろうか。
キミが7歳になってたら、お母さんの手伝いしてくれただろうか。
キミが7歳になってたら、ボクたち家族は今より仲が良かっただろうか。
キミが7歳になってたら、今より優しくなっていただろうか。
キミが7歳になってたら、今ほど命の大切さに気付いていただろうか。
春まだ浅いキミの故郷は今日も冷たい風が吹いてます。
ボクたちの心にもまだまだ風は冷たいです。いつか心に暖かい風が吹いたら、その時は一緒にバースデーケーキ食べたいなあ…。
こんなお父さんをずっと見守っていてね。
いつまでもボクたちの大切な娘であるキミを思い、これからも生きていきます。