Our Base Camp!

ボクらは今日も旅に出る 山へ 川へ 見知らぬ土地へ 人生が旅ならば 気に入った場所すべてがボクらのBase Camp

父と息子と初めての朝帰り?

朝、テントを照らす朝日が息子とボクの目を覚ましてくれる。

 

昨夜8時に寝た息子は夜中、汗をかいたり寒がったりとばたばたしたけどかなり熟睡。ボクは独りテントから抜け出し、ネイチャーストーブでミニ焚き火。プリムスのストーブでお湯を沸かしコーヒーを煎れる。夜空を見上げれば、雲の隙間にほのかに光る星。目の前には絶え間なく流れる川の流れ。

 

ボクらが生まれる前からの変わらぬ景色がそこにあり、ボクらが息子たちに残すべき景色がそこにある。

 

焚き火の火を独り見つめると、人生なんか深く考えて暗い気分になることもあるんだけど、今回は息子の眠るテントを見ながら、彼の人生を考える。気づかないうちにボクと似てきてしまった彼は、きっと不器用でマイペースなボクのような人生を送るのだろうか。でもこれだけは親といえどもわからない。彼自身の人生なのだから…。でもボクは彼が本当に困ったとき、悩んだときアドバイスを送り、背中を押してやれる親でありたい。何があろうと彼の味方は親であるボクらだと思うからだ。

贅沢は言わないけど、願わくば人に対し自然に対し思いやりのある男になって欲しいと願って止まない。

 

時計を見るとまだ5時半。でも睡眠充分な彼は「はらへった~」と騒ぎだす。

 

朝食前に目の前の流れに竿を出す。魚は釣れなかったけど(苦笑)、楽しかったみたい。その後観音様に朝のお詣り。朝食は我が家のキャンプの定番であるホットサンド。

 

川を眺めながらホットサンドを頬張る息子が

 

「おとうさんたのしかったね またここでキャンプしたい!」

 

確かに彼はそう言ったのだ。不安と寂しさから解放された彼の顔がちょっとー男-の顔になったと感じたのは、親バカだからかなぁ(笑)。

 

「そうだな また来ような」

 

朝日が眩しい朝だった。