ライズを狙った釣りがしたくて穏やかな流れの畔にひとりたたずむ。
平日の早朝に竿を出す人はほとんど居ない。魚たちは悠然とライズを繰り返す。
ひとりほくそ笑みながら、フライをキャスト!
しかしそんなに世の中甘くない。クリーム色のパラシュートは魚たちの気を引くこともなく、頼りなさげに流れをただ漂うばかり…
フライが通過した直後に同じレーンでライズが起きる始末。
その後もポイントとフライを変え試行錯誤を繰り返すものの魚たちは完全に無視。
何回フライを結び変えただろうか。近くを飛んでいるメイフライに色や大きさを合わせながら…
ところがブラックのパラシュートに変えた途端、魚たちが反応し始める。二度ほど合わせ損ねた後、
ピシッ
思った通りのポイントから一匹釣り上げる。サイズはこの流れではアベレージサイズのチビヤマメ。
でも気持ちよい出方である。
続け様にもう一匹。
サイズ的には二匹ともお子様サイズだったけど、気持ちのいい釣りが出来た。